画像をアイキャッチなどで使用する時、バックが白いままだと、こんな感じになって困ってしまいますよね。

本当はこうしたいところなのですが、どうしたらできるのでしょうか?

このページでは、画像の白いバックを透明にする(「透過(とうか)」と言います)方法をご紹介します。
非常に良く使う方法なので、ぜひこの機会にマスターしてください。
使用するソフトとその理由
私は「GIMP(ギンプ)」というフリーソフトを使用しています。
GIMPは昔からある高機能の画像編集ソフトですが、ちょっととっつきにくいため、

GIMPは苦手なんだよね~
という場合もあるかと思いますが、
私の経験上、他のソフトだとうまくいかないことが多く、GIMPが一番綺麗に透過できます。



あくまでも私の意見です
canvaの有料版で透過した場合
canvaは大好きなサイトの1つではありますが、有料版の「背景除去」という機能で透過しようとすると、先ほどの博士がこんな感じになってしまいます。






キレイではあるんですが、白い背景だけじゃなく、白いところ全部透過されちゃいました。
ラッコの透過画像作成で透過した場合
ラッコは、キーワード抽出なんかで有名ですよね。ラッコでも無料で透過ができるのですが、そこで透過するとこんな感じになりました。






おそらく顔にも白い部分を感知したんでしょうね。ちょっとこれじゃ~困ってしまいます。
バナー工房の透過機能を使用した場合
バナー工房というサイトの透過機能を使用してみました。






こちらはかなり綺麗にできました。
でも、無料サイトであるが故の広告が非常に目障りでした…。


一見そうでもないように見えますが、これらの広告が出たり入ったり動くんですよね。
まあ、気にしないで済むのであればこれでもいいかと思います。
GIMPで透過した場合






バナー工房もそうでしたが、若干ノイズが気になります。
でもおそらくこれは、無料で作成する限界なんでしょう。
有料のphotoshopとかを使えばきっともっと綺麗になるんでしょうが、今回は、そこまで気合の入っていない方向けなので(私も含め)、これで十分ということにします。
GIMPは、いっさい広告も入りませんし、透過以外の機能もたくさんあります。
確かにとっつきにくい見た目をしていますが、持っていると非常に便利に使えますのでGIMPの優勝とします。
GIMPの設定
GIMPのインストール
GIMPは、こちらのページからダウンロードできます。
インストール方法の説明は割愛します。
シングルウィンドウモードの解除
GIMPを立ち上げるとこのような感じになります。ウィンドウが3つ並ぶ形です。


こんなふうに、1つのウィンドウにまとまってしまっている場合は、


このメニューから、「シングルウィンドウモード」のチェックを外してください。


ツールボックスのアイコンのグループ化解除
左側のウィンドウは「ツールボックス」となっていてアイコンが40個くらい並んでいますが、


このアイコンの数が明らかに少ない場合、アイコンが「グループ化」されている可能性があります。


グループ化されていると使いづらいので、「編集」「設定」から「ツールボックス」を選択し、グループ化のチェックをOFFにしてください。




GIMPで画像の背景を透過する方法
1.透過したい画像をセットする
真ん中のウィンドウに、透過したい画像を、ドラッグ&ドロップでセットします。




2.アルファチャンネルの追加
1,2,3の順にクリックして「アルファチャンネルの追加」をします。
何も起こりませんがそれで大丈夫です。


この図のように「アルファチャンネルの追加」がグレーアウトしている場合は、何もせずに次の手順に進んでください。





アルファチャンネルってなによ!と思うかもしれませんが、ここはまあ、そういうものだと思って進んでください。
3.透過する部分の選択
左のウィンドウのツールボックスのアイコンの中から「ファジー選択」をクリックして、


背景の白い部分を1回クリックします。


これによって、透過される部分が自動で選択されるのですが、よく見ないとわからない感じですよね。でもこれでOKです。



ファジー選択は、クリックした場所と同じ色の範囲を自動で選択する機能です。境界線があればその先は無視するので、同じ白でも白衣やメガネは選択されません。
4.選択した部分の削除
キーボードのdeleteボタンを押してください。


そうすると、このように背景の白が消えます。
グレート白の格子のようになっている部分が、透明になった部分です。
これで出来上がりです。


5.保存する
このメニューから「名前を付けてエクスポート」します。


名前とフォルダを指定してエクスポートします。
この時、名前の後半が「.jpg」になっていたら「.png」に手動で書き換えてください。





透明な情報は「.png」じゃないと保存できないんです。
ここは、デフォルトの設定のままで「エクスポート」を押してください。


はい、このように新しい画像が保存されました。
PC上では透過部分がわからないので一見同じファイルに見えますが、


右側を使用するとちゃんと透過されています。


GIMPの終了
最後はバツボタンで終了しますが、ファイルの保存を求められた場合は、「保存しない」でOKです。


この場合の「保存」とは、完成したファイルの保存ではなく、また編集できるようにGIMPファイルの形で保存するかどうか?ということになります。
まとめ
以上で、GIMPで画像の背景を透過する方法の解説を終了します。
いかがでしたでしょうか。
GIMPは難しい!と思っていたけど、意外と簡単にできて驚かれたのではないでしょうか。
画像の背景を透過したい場面は、ブログをやっていると非常~~に多く現れます。
私はずっと前からGIMPを使っていたのでずっとGIMPで透過をしていましたが、透過機能はcanvaでは有料なことを知り、無料で透過をすることが、意外と大変なのではないか?と思うようになりました。
ぜひ、この機会に完全無料のGIMPを導入して、便利な機能を使ってみてくださいね。
当ブログでは、この他にもGIMPを使った便利機能をご紹介していく予定です。